(肝付町本城にて)
ねがはくは 花の下にて 春死なん そのきさらぎの望月の頃
ご存知、西行法師が詠んだものです。
新人が事務所入りしたこともあって、
この1週間研修に追われ、桜どころではなかったのですが、
どうにも気になって、
昼過ぎお気に入りの桜を観にいって来ました。
時すでに遅し!
満開を過ぎ、葉桜とまではいかないまでも、
昨夜の雨も祟ってか、かなり貧弱な姿になっていました。
なので少々、邪道ですが、
写真に手を加えハイコントラストに仕上げてあります。
確か、
昨年は葉桜になっていたし、なかなかタイミングが合いません。
春爛漫
桜吹雪
そういう情景に会えませんね〜
日頃の行いがあまり良くないせいか...
なんてことはないのですがね。
西行法師は有能な武士だったにも拘らず、故あって23歳で仏門に入ったということです。
その故とは、
驚くなかれ、
一夜だけの恋!
たった一夜の恋と失恋に一生をかけた!
すごいというかなんというか。
それを判った上で、
ねがはくは 花の下にて 春死なん そのきさらぎの望月の頃
を口にすると、
意味が変わってくるような気がします。
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そのきさらぎの望月の頃
きさらぎ(如月)は旧歴の2月、
新暦ではだいたい3月にあたるはずですが、
先月末の30日から31日にかけては満月、
まさに、
きさらぎの望月
でした。
(あまり詳しくありません。誤っていたらご指摘下さい。)
上の写真の桜、
晴れていたら(当日は確か曇っていて月が見えませんでした)、
月光を浴びて幽玄な姿を湛えていたかもしれません。
いつかそういう姿を目にしたいものです。
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肝付町本城は、
「篤姫」に出ていた(TVは見てませんが)小松帯刀の先祖、
(島津氏に最後まで抵抗した)肝付氏の本城があったところです。
上の写真を撮ったあと、
桜を求めて鹿屋市吾平町にある吾平山陵まで足を延ばしました。
(山稜内にある石橋)
山稜での写真は次回にでも。