新ケインズ派とNew IS-LM分析

  • 2008.12.04 Thursday
  • 20:37
本日公表された「ESRI Discussion Paper Series No.203」(ESRI;内閣府経済社会総合研究所)は、題して、

DYNARE による動学的確率的一般均衡シミュレーション〜新ケインズ派マクロ経済モデルへの応用〜」(PDF、44頁)。

要約は以下のとおり(読みやすいように改行した)。

本論文はDYNARE を用いた動学的確率的一般均衡モデル(Dynamic Stochastic General Equilibrium Model)のシミュレーションを解説する。近年、Yun (1996)、Gali (2002) などの研究に基づくミクロ経済学的基礎を持つ新ケインズ派(New Keynesian)マクロ経済モデル(New IS-LM)が金融政策の分析において注目を浴びている。
また、New IS-LM を発展させたNew Keynesian モデル(Hybrid New IS-LM) がChristiano et al. (2005) などで提案されており、各国政府や中央銀行などで研究が進められている。
本論文ではDYNARE を用いて、New IS-LM ならびにHybrid New IS-LM、Hybrid New IS-LM モデルに流動性制約下にある家計を導入したモデルのシミュレーションを解説する。
また、DYNAREやNew IS-LM に詳しくない読者のため、Appendix に簡潔なDYNARE 入門であるCollard and Juillard(2001b) 全訳とNew IS-LM の導出過程、Sims (2002) の解説を付する。

「新ケインズ派(New Keynesian)」
「New IS-LM」
「Hybrid New IS-LM」
に目を引き寄せられ取り敢えず印刷し読んでみた。

その結果;

本文は、数式の細かいところは別にして「流れ」は何とか理解できた。
が、しかし、ご丁寧にも、
「簡潔なDYNARE 入門であるCollard and Juillard(2001b) 全訳とNew IS-LM の導出過程、Sims (2002) の解説」が付されているが、
こちらはどうもよく理解できなかった。

第一、「DYNARE」がシミュレーションソフトであることは何となく想像できたが、中身は知らない。
で、検索したところ、DownLoadサイトに行き着いた。

ホームページに“ What is Dynare? "という項目があったので一部(2段落目)を引用すると、

For deterministic simulations, Dynare uses a Newton-type algorithm, first proposed by Laffargue (1990), instead of a first order technique like the one proposed by Fair and Taylor (1983), and used in earlier generation simulation programs. We believe this approach to be in general both faster and more robust. The details of the algorithm used in Dynare can be found in Juillard (1996).
やはり、シミュレーションソフトに間違いないようである。
“DownLoad”ページの“Categories”を見ると、WindowsはもとよりLinuxにも対応している。
おまけにソースコードも公開されている。

「わぁ楽しそう!」

と思ったが、遊んでいる暇はないし、ソフトをいじれるほどオツムの出来はよくない(笑)。

まあ、最新の情報を得ただけでもヨシとしよう。

数学と経済学、そしてソフトに強い方はチャレンジされてはいかがだろう?
学部でも優秀な学生ならいい卒論が書けるのではないかと確信する。

ところで、経済学に覚えがある方もいらっしゃるだろうから、「New IS-LM 」、「Hybrid New IS-LM」、「流動性制約家計付きHybrid New IS-LM」の特徴を引用してご紹介させていただく。
これだけでもかなり勉強になるのでは?

「New IS-LM 」
• ミクロ経済学的基礎付けを持つ動学モデル
• 名目価格の硬直性(Calvo 型粘着価格モデル)
• Taylor ルール
• 資本と投資なし
• 主として金融政策の分析に使用

「Hybrid New IS-LM」
• New IS-LM に以下の特徴を追加
• 効用関数に習慣形成
• 名目賃金の硬直性(Calvo 型粘着価格モデル)
• 改定されなかった場合の名目価格・名目賃金をインフレ連動
• 資本と投資
• 投資の調整コスト
• 金融政策の分析に限らず資本蓄積や投資、労働市場の分析も可能

「流動性制約家計付きHybrid New IS-LM」
• Hybrid New IS-LM に以下の特徴を追加
• 流動性制約下の家計
• Hybrid New IS-LM の分析対象に加えて財政政策政策の分析が可能


今夜はここまで



明日は「○○○○○○の女王」様のおハナシをしたい。
(するかも)
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